今回はいつもと異なり、外での活動です！

國學院大学博物館で行われた企画展「物語絵―嫁入本『源氏物語』全54帖公開―」の見学に行きました。嫁入本とは嫁入道具の一つで、大名や公家などの高貴な家の娘が嫁ぐ際に作られた本のことです。その家の裕福さを示すものでもあったので、装丁も豪華で、専用の箱に入れられるなど丁寧に作られました。

展示されていた資料は一つの巻を一冊ずつにまとめ、最初のページに巻の代表となる絵が描かれていました。絵の題材となる場面はどの巻にも定番のものがあるのですが、中にはあまり見ない構図や題材があり、この嫁入本の特徴を見ることができました。どの巻も状態がとても良く、大事にされてきた本であることも伺えました。

國學院大学博物館に近くにある白根記念渋谷区郷土博物館・文学館にも行きました。この博物館では、渋谷の歴史や、渋谷にゆかりのある文学者の紹介・展示が行われていました。平安文学とは少し逸れましたが日本文学科の学生としては近代作家の展示も面白く見ることが出来ました。また、渋谷の歴史展示も当時使われていた道具や街並みの模型展示があり、興味深かったです。

研究会として外で活動することは今回が初めてでしたが、これからもこういった機会を増やして行けたらと思います。

文責：髙野