【翻刻】
大正大学蔵源氏物語 桐壺巻
26丁裏〜27丁表
大正大学図書館蔵『狭衣物語』巻一
3丁裏〜4丁表
(感想)
今日は、『源氏物語』の藤壺入内シーンと『狭衣物語』巻1の3丁裏~4丁の翻刻見直しを行いました。
初めに、私が特に印象に残っていることを書きます。
それは、分からない文字は文脈と写本を書いた人の癖で判断するということです。
今回読んだ写本は、移した人の文字の癖が強く現れていました。
形的には「し」と読むことができても、実はかなり角をとった「え」(衣)の文字であったり、「く」に見えたはずが実は最後の方で折れていて「踊り字」を表していたことがあったりして、驚きました。
また、昔の作品は写しの段階で誰かが新たな要素を書き加え、内容が少し変わってしまうこともあったそうです。
ですが、私は複数の同じ作品の写しを読み比べることで、もしかすると写した人が同じシーンをそれぞれどう解釈したのかが分かるかもしれないと思い、夢が膨らみました。
次に、各作品の内容についてまとめます。
(一部自己解釈があるので間違っているかもしれないです!)
『狭衣物語』は狭衣の恋愛を親族に手を出した在原業平に例えるシーンや、狭衣が関白の父親を持つ良家の息子であったことが判明しました。
一方『源氏物語』は、藤壺がどういった血筋の持ち主なのかということや、入内したときの世間の反応が記されていて、藤壺が推しキャラクターである私は、心の中が興奮の渦でした。
今回初めて見学させていただきましたが、一見読めないような字を少しずつ読みながら、どんなストーリーなのかを解き明かしていくことはとても面白いなと思いました!
また、今回いくつか読み方をクイズのように先生に出していただいたので、しっかり覚えていきたいです。
これからもよろしくお願いします!
文責:瀬川
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