【翻刻】
大正大学蔵源氏物語 桐壺巻
十丁裏~十二丁表
(感想)
「日」を字母とする「ひ」が潰れた形で書かれていたため、認識に苦戦しました。これは限りなく小さく書ける字の一つでもあり、「可」を字母とする「か」と似ているので気を付けようと思いました。
【源氏物語を読む】
『新潮日本古典集成源氏物語』桐壺巻
P.29,L.10「おぼしめしやりつつ、」~P.31,L.3「御さまなりける。」
(感想)
『源氏物語』には食事する描写があまりないとのことですが、今回は帝が食事をとらない場面だからこそ、細かに描かれていました。帝は桐壺の更衣が生きていらっしゃった頃とお亡くなりになった頃とでは政務や食事などの生活が対照的であり、悲しみから今も立ち直れていないと感じました。
また、帝は七歳になった若宮のことを弘徽殿の女御子たちにも並ばないほど美しく、学問や音楽の才能にも大変優れていると褒めている表現が印象的に残りました。若宮自身の気持ちが書かれていないため、若宮がどのように感じているのか気になりました。
文:森迫
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